DAW/DTM パソコンの静音化 個人のパソコンの用途はそれぞれ
概要
音楽制作のパソコンは静音化とノイズの発生が少ないものを要求されます。アマチュアであれば、音楽制作専用というわけにもいかないことも多いかと思います。ゲームで使うこともあれば、仕事で使うこともあるかもしれません。主に勉強用のパソコンかもしれません。私の家には計3台のパソコンがあり、1台はメーカー製でかなり静かなパソコンと、DAWと諸々用途の自作パソコンがあります。自作パソコンは、光りもの大好きなので、ケースも見た目重視で選んでいます。 ハッキリ言ってゲーム用のケースなので、その点では音楽向きとはお世辞にも言えません。 以前所有していたパソコンは某メーカーのものでしたが、大変うるさくてさすがに音楽でも、それ以外でもうるさくて 各種パーツを交換することで静音化しました。
ファンについて
一概に言えないが、傾向としてファンは高回転になるとうるさくなる。大きいファンと小さいファンでは小さい方がうるさい傾向にある。冷却を目的としているので、小さいファンでは回転数をあげてファンを回さなければ必要な冷却できない ため結果としてうるさくなる。 ファンコントローラーと言うものがあり、ファンの回転数を制御するというもの。パソコンで自動制御されるもから、手動で制御するものもある。自動制御の場合、ソフトウェアで制御設定ができるものがある。騒音、ノイズ対策には有効と言える。
騒音の原因
基本的に、ファン類と振動。ファンはCPU冷却用ファン、ビデオカードのGPUの冷却用ファン、電源の熱の放熱用のファン、ケースからの放熱用のファン、ハードディスクの冷却用ファン、その他増設に用いた機材を冷却するためのファンなどがあります。
CPUの静音化対策
CPU
CPU(中央演算処理装置)誰もが周知のとおりパソコンの中核的部品になり大変高温になり発熱の多いパーツです。 一般的にはCPUに付属のファンが取り付けられています。CPUの発熱は、(参照当サイトINTEL CPUの表)TDP(最大放熱量、 熱設計電力)に発熱が数値化されています。TDPが30代のものから130を超えるものまであります。数値が大きいほど発熱が多く傾向としてファンもうるさくなる傾向があります。 おそらくTDPが60代のものまでならば、それ程 ”うるさい”ファンはついていないと思います。TDPがそれ以上のものであれば、高い冷却が必要な為、ある程度うるさいものがついている可能性があります。
対策
- ファンレス化(ヒートシンク) (ヒートシンクと言ってもファンがついているものもあります。)
- ファンの交換による、サイズ変更・回転数の変更
- 水冷式に交換 (水冷式と言ってもファンがあります。)
大きく分けて3種類。 交換際し 現在ついているCPUを知る必要があります。CPUの型式、CPUを取り付けるソケット形状、CPUのTDP、ケース内の取り付け可能空間等です。
交換パーツ
どれを選ぶかは自由です。長所と欠点と注意点。 選択の際上記でも書いてある通り 現在のCPUを知る必要があります。交換する製品が現在のTDPに対応しているか? 、 ソケットが現在のCPUのソケットに対応しているか? 製品の大きさがケースに入るか? 確認する必要があります。 交換には CPUと交換パーツにつけるグリスが必要になります。
ヒートシンク(ファンレスタイプ)の長所はファンがないので圧倒的に静かです。短所はサイズが大きいこと、TDPが対応していない可能性が高いこと。ヒートシンクはあるみのフィンで熱を逃がすので、大きいサイズが多く。ケースに入らないことがあります。また、TDPが対応していない場合があります。高発熱のCPUでは冷却できない場合があります。その場合はヒートシンクは選べません。
ファン交換の長所は元と交換なので比較的取り付けが容易で対応範囲が広く、製品群も多い。短所は、ヒートシンクにファンがついているようなものですので、製品によりサイズが大きくケースに収まりません。選択の際、製品に騒音数値(例19db等)が書かれています。 私的な思考ですが20db前後なら静かではないかと思います。
水冷式はの長所は高い冷却能力があること。短所は、製品の精度により水が漏れてしまう可能性があること。水冷式といっても水を冷やすためのファンがあるためファンノイズがある。製品の騒音データをチェックする必要がある。水冷式はどれにでも取り付けられるわけではない。
ビデオカード・VGAカードの交換、ビデオカードのファンレス化、ファン交換
DAWとビデオカードについて思うこと
ビデオカードにはGPU(グラフィックプロセッサー)が搭載されている。高性能のビデオカードにはファンがついているものが多い。DAWではゲーム用途のパソコン程高性能なビデオカードは必要ないと思っていますが、それでもDAWソフトがパソコンの高性能な処理を求める傾向があるので、ある程度のビデオカードカードが必要かもしれない。
騒音元として
高性能のGPUは発熱も多く、ファンがついている。CPUのファンと比べて騒音は少ないが、個体差がある。
対策
対策としては大きく3つ、ファンレスのビデオカードに変更する。騒音の少ないビデオカードに交換する。ビデオカードのファンを静音タイプに交換する。
ファンレスビデオカード
前述のとおり、DAW用途であれば、それ程の高性能ビデオカードではなくても良いと思うので、ファンレスのビデオカードに変更するのが一番良いと思う。
静音タイプのビデオカードに交換、 ファンの交換、ヒートシンクの交換
当然ながらDAW以外の用途もあります。用途にゲームであったり他の用途で、ある程度(基準が定かでない)ビデオカードが搭載されていて、それが明らかに騒音元であれば他の製品に交換する方法が手っとり早い。 しかしビデオカードはパソコンとの相性問題が比較的多いパーツなので、ファンの交換、ヒートシンクの交換、ファンの回転数を制御(ファンの回転数を押さえる。)して対応するのが無難で安上がりかも知れない。
電源の騒音とDAW/DTM
概要
当然ながら電源はパソコンに必要不可欠のものである。宅録では電源とノイズ、音について密接な関係があると言われている。結論から言えば、”良いものを選べ”ということになる。 間違っているかもしれませんが、2011年10月現在80PLUS認証と言われるランクが5つあります。 知っている方もかなり多いと思います。 かんたんに言えば交流から直流への変換効率が80%以上あると言うもの。5つのランクは 80PLUS、80PLUS BRONZE(ブロンズ)、80PLUS SILVER(シルバー)、80PLUS GOLD(ゴールド)、80PLUS PLATINUM(プラチナ) 。 違いは負荷時の変換効率の程度。また、電力損失のロスが少ないこと、静音性が高いことが挙げられています。
交換等につてい
騒音と言う観点から、”うるさい”という感じであれば、交換が手っ取り早い。 メーカーによって製品の詳細(が出ていないものもある。騒音に関する○○dbという数値記載はほとんどない。ただし、ファンコントローラーで自動制御により、静音対策をしているもでるもある。
ケースの形状と放熱、振動
概要
私ごとですが、光りものが好きな私は、ケースの形状、が非常に気になる。騒音より見た目。DAWに使うには、ご法度ものを選んでいます。パソコンの高性能化が進み、熱対策として放熱性とノイズ対策の遮音性の両面が求められている。 大手メーカー製では放熱は裏側中心がほとんど、他の面は覆っているものが多い。 コンピューターショップでは多種多様なモデルを売っています。自作パソコンは個人の好み。 宅録で使うことが前提にあれば、静音性の高いケースが有効と言える。
なかには、精度が低かったりするものまた、薄くてパーツとの組み合わせにより、ケースが若干振動するようなものもあれば、ハードディスクの振動も吸収するように考えられたものもあります。
対策と限界
ケースメーカの製品は、熱対策で多数の穴や熱抜きのフィン構造、多数のファンの製品や静音設計の製品がある。前者は高性能向きで遊び要素の強いモデルになる。DAWでは静音設計のケースに交換することで内部機器の騒音を減らすことが可能。じっさいにDAW用パソコンとして売られている。
なお、大手メーカー製パソコンは実際のところケース交換は厳しい。正直なところ大手メーカー製は意外に?ケースは味気ない気がするが静音性、剛性は高い。その為交換は不要ではと思う。
DAWとケース
前述のとおり、DAWには静音性の高いケースが良い。騒音とノイズを押さえてくれる。 楽器特に、拾音もの(ピックアップ、マイク等)はパソコン内のノイズを拾ってしまう。DAWではある程度高い能力のパソコンが要求される傾向にある。 したがって、ケース内の温度はかなり高くなる。放熱熱対策と静音性の高いケースが良い。
ハードディスクの放熱、振動、ノイズ
概要
ハードディスクは内部が高回転でまわるので、熱、振動、ノイズが意外にある。製造された年代、メーカー、性能により違うので特に支障がなければ問題ないが、ケースやハードディスクの性能によっては宅録では問題になる。新しいものは静音性は高い。個人的な考えであるが、ハードディスクの突然の故障などを
ハードディスクの回転ノイズはピックアップやマイク等で拾ってしまうので、該当する場合は対応が必要になる。
対応
パソコンの設置場所の変更、パソコンのケースを静音化タイプに変更、ハードディスクケースを使用する方法がある。HDDからSSDをに変更するという方法もあるが、価格、容量からもう少し先のことになりそうだと思う。