改造について

どのページでも同じような事を書いていますが、特にナット側とブリッジ側を改造することによって弦高調整が可能です。特にナット側は工具をあまり持っていない人には全くお勧めしません。ナット側の高さ変更だけならさほどでもありませんが、交換が工程にある場合は難易度が高くなり、少しの狂いでも音程に影響します。はじめての方、DIY経験も少ない方はプロに任せることをお勧めします。又ナット、ブリッジは鳴り、サスティーンに影響するのでその点も考慮が必要です。

何分責任とれませんので自己責任でやってください。

弦高について ブリッジ側(アコースティックギター)

アコギ用 サドル

右はアコギ用のサドルです。弦高が高くて弾きにくい。そんな場合はサドルを削る方法で対応する。

 楽器店などで安くて種類も豊富にサドルが売られています。これを利用するのがベターではないかと思います。ちなみに私はオリジナルの物をそのまま削りました。

サドルの下側を削る場合

 手順として最初に弦高を下げたい高さを測りサドルにラインを引きます。やすりで均等に削ります。その時一発で削りきるのではなく、何度かギターに装着して弦を張り弦高の確認をします。 予想外に削りすぎたり、斜めになっていたり1弦から6弦までの弦の太さの違いで想定外の削り具合を避けるために何度かサドルの装着、弦を張っての弦高確認をすることをお勧めします。

弦高について ナット側

弦の溝を掘る(削る、切る)

HOSCO ( ホスコ ) / TL-NF10

画像は、HOSCO Luthiers Tools TL-NF10 / ナットの弦溝加工用ヤスリです。説明では ”プロユースにも耐える10本組ナットファイルです。 より細かいゲージ設定が可能ですが、細いゲージのものは折れやすいため取り扱いには注意が必要です。”とされています。他に3本組のものもありますが どちらもある程度の値段がはります。

 画像で紹介してある通りですが、工具を使って溝を掘ります。ギターの種類にもよりますが、弦を張ったまま掘る場合と、弦を外して掘る場合があります。ギターによってブリッジ側からヘッドのペグまで一直線に弦を張れるものと、ギブソン、マーチン等のように一直線にならないものがあります。ブリッジからペグまで一直線なら弦を張ったままで行い、一直線にならない場合は先に仮の溝を掘ります。 ギターに合わせて掘る必要があります。のでその際は元々付いていたものを参考にすると良いと思います。 弦を張ったまま 削る最大のメリットは掘り過ぎの防止です。

牛骨、人工象牙、プラスティック等のナット

SCUD ( スカッド ) / HSB-NM2

 ブリッジ側で弦高の思うような調整ができない場合、ナットを外し、下部を削るか、溝を削って調整する。ブリッジのサドルと同じく交換する方法もある。元のナットを保管しておき、加工の際の参考にします。

 交換の場合は、難易度はそこまで高くはありませんが、削る作業はありますのでナメてかかると、痛い目に合う可能性がありますので注意。 売られているナットには アコースティックギター用、エレキギター用 、具体的なギターのモデルがあるものとないものがあります。

画像は、ボーンナット。 牛さんの骨。ナットもブリッジも楽器に振動を与え、サスティーンに影響する。振動の伝導効率が良いボーンナットは定番

 ナットの交換方法や手順はインターネット上でも、書籍でも多数紹介されています。

ギターマガジンの雑誌連動企画のもので、動画が公開されています。竹田豊さんが丁寧に教えてくれます。とても参考になるはずです。

金属系のナット等

FENDER ( フェンダー ) / 099-0812-000

 画像の製品はFenderのローラーナットと呼ばれるものである。高さも変えることができる。本来の目的はチューニングの安定を図ることが目的のパーツで高さを変える事が目的ではないので、目的が違えばおすすめしない。

 金属系のナットは難易度が高くなります。0フレットの位置が変わる場合があります。当然ながら音程に影響するので、かなり慎重を要します。

 取り付け時に穴をあけてネジで止めるタイプのものが多いと思いますが、ネックはとても固く、ネジの中心になるところに、キリであらかじめ穴をあけておき、必要に応じてドリルで穴をあけます。ネジを締める際に ネジ穴をなめることがあります。ドライバーを必ず適切なものを選んで止めます

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チューニングを驚くほど安定させるナットソース Big Bends Nut Sauce Groove-Luber / ナットソースは世界初のGuitar/Bass用合成潤滑剤です。 ナットはもちろん、サドルやストリングガイド等の金属部にも使用でき、弦の寿命を延ばすとともにチューニングを驚くほど安定させることが出来ます。 粘性のある素材(主原料:グラファイト&テフロン)を使用しているため、高いチューニング安定性を長時間キープすることが可能です。


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