打ち込み MIDIドラムの考察
当初のこのページは、MIDIの設定等に主をおいていた。GM音源も昔より音が良くなったと思う。音そのものがリアルになったこともあり、段々思うことが変わってきた。
GM音源を使う人もまだ多いと思うが、多くのドラム音源発売されている。数多くの種類の本物のドラムをサンプリングして使うのだから、音そのものに問題があるわけじゃない。 DAWソフトウェアに入っているドラム音源も、ソフトウェアによるがかなりの数が入っている。申し分ないレベルだ。
後はそれをどうリアルに表現するか? になる。 実際にドラムを叩いてオーディオ録音するのも多い。 MIDIでは昔ながらの打ち込みもあると思う。キーボードを弾いての”指ドラ”もある。 ローランドのV-Drumsをはじめとしたエレドラもある。 エレドラを叩いてMIDIデータを入力する。個人的にはこの方法を多用している。
Midi ドラムの考察 (旧記事)
思うこと
MIDIと”一言”で言っても SMF(スタンダートMIDIファイル)としてのMIDIと宅録などのDAW用途としてのMIDIドラムで根本から変わる。当初このページを作った頃はドラム音源もGM音源を前提にしていたのですが、現在は完全に音源が多様化されて 事項の”ドラムMIDIのセットアップ”はSMFの場合に限るようになってきた。DTM/DAWソフトのドラム音源もサンプリングされたリアルな音源が使われることが当たり前になった。その為MIDI設定と言うより音源の設定と言う考えに変わったので、MIDI設定は不要と言える。また、必要な場合もDTM/DAWソフトの使い方(オートメーションなど)で書きこむことができるので、打ち込みはぐっと減ったはずだ。
ここに書いてあるのはあくまでもプロのデモなどを分析した考察です。
プロのMIDIの打ち込みを研究すると複数のパートに分けているものを多く見かけます。 実際のレコーディング等で、ドラムのマイクセッティングは複数のマイクを使い、バスドラ専用等、タム等々・・ 具体的には、バスドラ部、スネア&タム部、ハイハット&シンバルなどを 分割している。 (但し必ずそうしているわけではない。) 分割した方が実際のセットに近い。
ドラムMIDIのセットアップ(SMFの場合) (旧記事)
これはある設定の一部分です。かなり細かく設定してある。もう少し突っ込むと6、7,8行目あたりはエフェクト(コーラス、リバーブ、ディレイ)の深さ NRPNは下記画像参照。
ドラムの楽器をイメージする。
Drum Instrument部分を設定する。 ドラムは叩いた瞬間が一番音が大きくすぐに音が小さくなり消えていく。 ハイハット&シンバルなどは叩いた時が最大音で徐々に消えていくドラムは揺れながら音がでるので微妙な音の揺れがある。Drum の NRPNは楽器をイメージする。
ドラムスの太鼓とシンバルについて
太鼓と金物の特徴について
ハイハット(Hi-Hat)
画像のような2枚シンバルが重なったようなものがハイハット。一番細かくリズムを刻むパートである。普通ダウンストローク、アップストロークを繰り返してリズムを刻む。ハイハットは、クローズド(Closed Hi -Hat)、オープンハイハット(Open Hi-Hat)、ペダルハイハット(Pedal Hi-Hat)がある。
サンプル♪ チャカチャカの音の音のほとんどがクローズドハイハット(Closed Hi-Hat)。四拍目の裏がハイハットオープン。一拍目の表がダウン(強い)、裏がアップストローク(弱い)、サンプルにはペダルハイハットは使っていません。ペダルハイハットはハイハットペダルを踏んだ時に出る音。
スネア(SNARE DRUM)
簡単に言えばアクセントをつける音。ビート感を感じさせる音にあたると思います。
サンプル♪ 2拍目、四拍目の音がスネア
バスドラ(BASS DRUM)
ドラムの中で一番低音の楽器でグルーブ感の元を作るドラムという感じ? ドラムサウンドでバスドラの強弱やリズムで曲の感じまで変わる。
サンプル♪ ドンドンと低い音がバスドラです。
タム(TOM DRUMS)
ドラムの曲の繋ぎのフィルイン等で使われる。スネアやタムで叩く組み合わせで変化を出す。フィルイン以外でも多数使われます。タムは前面に2つハイ(Hight Tom)、ミドル(Middle Tom)、横にフロアータムが置かれるのが一般的なセット。フロントに1タムの人もいれば、大小たくさんのタムを並べて華やかなドラミングをする人もいる。
シンバルとライドシンバル(Syn Ride)
ごく普通のセットで左右にシンバル(Crash Symbal)があり、右利きの場合、右側にライドシンバルがある。
ライドシンバルは、ハイハットの使い方に近く?いわゆるハイハットの代わりにリズムを刻む場合に主に使用される。ハイハットより アクセント、大きさがあり、サビや必要によりその他のフレーズで叩かれる。
左右のシンバルは音が異なるものを選び、楽曲中のアクセントで使う。左右にあるので、音のパン(定位が)中央より左右による。実際に叩いているつもりで シンバルL / シンバル/Rを選ぶと良いと思う。
ゲートタイム
リズム
画像を見るとわかる通りゲートタイムがとても短い。チャチャチャチャと言う感じた。
8ビート場合では、ハイハットは 強8、弱5、強10、弱5のようにアクセント(Velocity)を変える。 アクセントの強弱は大胆な方がいいようだ。ほとんど前の強に対して弱は半分くらいがいいようだ。 Hi-Hat はOpen、Closeなどの使い方で違う。ゲートタイムも多少違う。 DAWでは、ちまたにループ素材があり、それを使うのもよいと 思う。ループ素材は音質も良いし、豊富なリズムが転がっている ある意味新鮮である。実際のドラムを録音するに越したことはないが・・・ VSTのドラムがある。フリーのものでは、あと一歩という感じがする。
個人的には今でもMIDIの打ち込み中心。私は、ローランドのV-Drumsを持っているのでこれで入力するのも結構楽しい。 良い音、リアル、フレーズなど色々考えると左のようなプラグインソフトは魅力的。
MIDIの打ち込みのみで入力する場合、色々なリズムパターンを知っている事、ドラムスの各太鼓の名称など知っていないとおかしなフィルインや面白みのないものになると思う。
エレドラを使った 入力
私のおすすめ的方法。簡単なドラムを叩ける人ならおすすめしたい。生ドラムを入れたいが無理と言う場合にV-Drumsnなどのエレドラを叩いてエレドラの音源でオーディオ録音する方法と エレドラを叩いて音源モジュールからMIDIでDAWに書き込み 必要によりエディットする方法。個人的にV-Drumsを持っていることもありこのやり方が気に入っている。うまく叩けなくても 叩いた音をデータ修正ができるというのは非常にいい。最大のメリットは叩いている時の気分の”ノリ”が反映されやすいとこと、と人間味のある感じになりやすいことだと思う。
MIDIキーボードを使った入力
指ドラ
MIDIキーボードを使った入力は定番の方法で知られているのは有名です。。 表は一部ですが、ドラムの太鼓種類と金物類など MIDIでは鍵盤(キー)が決まっています。
メトロノームなどを鳴らしながら、左右の指を使いドラムを叩いているように入力します。以下のYoutube画像に氏家さんのデモがあります。
実際のところ、人間が叩いたものはプロでも完全に一定にはならず、テンポの微妙なずれ、タムやバスドラの微妙なずれ等でるようです。 全てクオンタイズして揃える必要はないと思います。・・・個人の好みがあるきがします。
ドラムスの専用ソフトウェア
右の”PR”でも紹介していますが、ドラム専用のソフトウェアを使い、簡単で高音質なドラムをDTM/DAWに入れる 方法だと思います。