アナログ音源の基礎的知識

アナログ音源の基礎的知識

アナログ音源のパラメーターは多く、何処を触ればなかなか分からず難しい。プリセットを呼び出し 希望する音にしたい場合でも、ある程度基礎知識がいると感じる。ここでは、ごくごく基礎的な事ですが 知ってた方が何かと良かったと思った事だけを頭の整理を兼ねて書いています。

画像は フリーVSTの Superwave P8のVCO、LFOの部分

VCO(音の高さ)、VOF(フィルター)、VCA(音量)

VCO オシレーター

 発振器 オシレーター 音の元となる波形を発生させる。右の波形は一例、他にも多数の形がある。上の図の場合SINGLEから始まってPINK NOISEまで10種類ある。VCOは音の高さを担う。音源にもよるが、1VOCや2VCOなどある。

 VCOはオクターブ等の基本的ピッチも担う。パラメーターで使われるものに、Fine、Coarse、Semitone等がある。Coarseはオクターブ、半音単位の調整。Fineはコースより細かなピッチを調整。Semiは半音単位でオクターブ単位を調整する。

 異なるVCO1,VCO2等またLFOを組み合わせて倍音を発生させて音色を音の元なるものを作る。

EG エンベロープ・ジェネレーター

ADSR。音の出だし、音の途中、音の終わり方を設定する。右図の通り、Aはアタックタイム音が出始めてからピックに達するまでの時間。
Dはディケイタイムはサスティーンレベルまでに下がる時間。
Sはサスティーンレベル音が保持されているレベル(音量)
Rはリリースタイム、サスティーンレベルから音が消えていくまでの時間。

LFO

低周波発振機(20Hz以下)。低周波を発生させてうねりを作る。エフェクターにコーラスやフランジャー等に使われる。ビブラート効果。上記のLFO 1のところを参照した通り、LFOはVCOの低音域だけを表した部分なのでLFOも波形がある。

DETUNE デチューン (Fine Pitch)

VCOのピッチを微妙(任意)にずらして音に厚みを付ける。

VCF

フィルター VCOで作られた波形をフィルターリングする。
VCFのFはフィルターのF
パラメーターに『Q』がある場合はカットオフで定めだ周波数周辺の幅の調整を意味する。イコライザーで使うQと同じ。表現が良くないかもしれませんが、Qを小さくするとマイルドな感じになる。大きくすると周波数域が強調されてするどい感じになる。

Cut Off Frenquency

特定の周波数から上若しくは下をカットする。

Resonance レゾナンス

特定の周波数の倍音を強調して癖をつける。

Low Path Filter

特定の周波数の上をカットして、下の音域を通す。

High Path Filter

特定の周波数の下をカットして、上の音域を通す。

BAND Path Filter

カット・オフで決めた周波数を中心にして、その周波数成分を通す。

Notch Path Filter

Band Path Filterの逆でカット・オフで決めた周波数を中心にして、その周波数成分以外を通す。

VCA

音量調整。しかしただのボリューム調整ではなく、EG、LFOで変化を付けることによって意味をなす。

その他

基本的なVCO、VCF、VCAに加えて実際のところディレイやアルペジエーター、モジュールが組み合わされているものが多い。